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雑誌に学ぶサイトづくり

雑誌に学ぶサイトづくり

アフィリエイトで収入を得るには、読者が集まるサイトを作る必要があります。では、どんなサイトを作ればよいのでしょうか。テーマは何にするのか。ブログの形がよいのか、商品を比べるサイトのような形がよいのか。考えることはたくさんあります。

雑誌は、読者を集めて、販売と広告で成り立つビジネスです。アフィリエイトサイトも、読者を集めて、広告で収入を得る仕組みですから、構造はよく似ています。雑誌の世界には、「どんな雑誌を創刊するか」を決める考え方があり、その手順はサイトづくりにも使えます。

ただし、最初から専門の雑誌を創刊するようにサイトを作る必要はありません。はじめは、暮らしの記録を幅広く書いていくライフスタイルブログ(雑記型ブログ)を、ひとつ持つところから始めると、続けやすくなります。書きたいテーマがすでに決まっていて、そのテーマで書き続けられるなら、最初から特化型のサイトを作る方法もあります。ここでは、雑誌の創刊の考え方を手がかりに、サイトづくりで考えておきたいことをお伝えします。

雑誌は、広告収入を計算に入れて創刊される

まず、雑誌がどうやって成り立っているのかを見てみましょう。

雑誌の収入には、大きく分けて2つの流れがあります。ひとつは、書店やコンビニで売れたときの販売収入。もうひとつは、誌面に掲載される広告の収入です。雑誌の経営を支えているのは、販売収入よりも広告収入です。書店で売れても、取次や書店の取り分を除くと出版社に残る利益はわずかで、広告があってはじめて雑誌のビジネスは成り立ちます。

ここで大切なのは、広告収入が「雑誌が売れてから、あとで考えるもの」ではないことです。新しい雑誌を創刊するとき、出版社は企画の段階で「どんな読者が読む雑誌か」を決め、その読者に広告を出したい会社がどれだけあるかを見込んだうえで、創刊するかどうかを判断します。広告収入は、創刊を決める段階から、計画の柱に入っているわけです。

アフィリエイトサイトの収入は、ほぼすべてが広告収入です。雑誌が創刊のときに広告を見込む考え方は、サイトづくりでも使えます。ライフスタイルブログでも特化型でも、読者と広告のつながりを意識しておくと、あとで収益化の道筋が見えやすくなります。

読者を決めることは、広告主を決めること

では、雑誌は創刊の段階で、広告について何を考えているのでしょうか。中心にあるのは読者です。

書店の雑誌コーナーを思い浮かべてみてください。20代女性のファッション誌、赤ちゃんを育てるお母さんのための育児誌、釣りの専門誌、ゴルフの専門誌。雑誌は、読者の年齢や性別、趣味やライフスタイルによって、細かく分かれています。そして、それぞれの誌面に載っている広告を見ると、ファッション誌には化粧品や服の広告、育児誌にはベビー用品の広告、ゴルフ誌にはゴルフクラブやゴルフ場の広告が並んでいます。

広告を出す会社は、自分の商品を買ってくれそうな人が読んでいる雑誌を選びます。20代女性向けの化粧品を、釣りの専門誌に載せる会社はありません。雑誌が読者ターゲットを絞っているからこそ、広告主は「この雑誌なら、狙ったお客さんに届く」と判断して、広告費を払います。

つまり、雑誌の世界では、読者を決めることは、広告主を決めることでもあるのです。編集部が「この雑誌は、こういう人に読んでもらう」と決めた瞬間に、その誌面に載る広告の顔ぶれも、おおよそ決まります。

アフィリエイトサイトも同じです。ライフスタイルブログでも特化型でも、「どんな人に読んでほしいのか」を意識しておくと、収益の設計がしやすくなります。書く内容と、どの広告主を選ぶかが決まってくるからです。

サイトの広告探しは、ASPの案件一覧から

雑誌社には広告営業の部署があり、広告主をまわって出稿をとってきます。個人でサイトを作る場合、その役回りを自分で担う必要があります。

その代わりになるのが、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)です。ASPは、広告を出したい会社と、サイトに広告を載せたい個人とを仲介する事業者で、国内最大手のA8.netには、幅広い分野の広告主の案件が集まっています。登録は無料で、管理画面から案件の一覧を見ることができます。

(A8ネット)

この案件一覧は、言ってみれば「広告を出したい会社のリスト」です。どんな分野に、どんな会社が、どんな条件で広告を出しているか。成果1件あたりの報酬はいくらか。資料請求や無料体験のように、読者がお金を払わなくても報酬が発生する案件なのか。一覧から、広告の条件と報酬の水準が読み取れます。

大切なのは、これを早い段階で見ておくことです。読者と広告主を見込んでから創刊するのが雑誌のやり方です。個人のサイトづくりでも、ASPの案件一覧を開き、自分の関心やテーマに広告主がいるかを確かめておくと、あとで収益化の道筋が見えやすくなります。

もうひとつの条件——書き続けられるか

読者と広告。この2つに加えて、雑誌の創刊にはもうひとつ大事な条件があります。毎号、出し続けられるか、です。

雑誌は創刊号を出して終わりではありません。毎月、毎週、次の号を作り続けます。ネタが尽きて誌面を作れなくなれば、休刊です。だから編集長は、創刊の前に「このテーマで、この先も作り続けられるか」を考えます。

サイトも同じです。作って終わりではなく、記事を書き、直し、増やしていく作業が、その先も続いていきます。読者がいて、広告主がいるテーマでも、あなた自身が興味を持てない内容では、書き続けることができません。続かなければ、収益も増やしていけません。暮らしの記録を幅広く書くライフスタイルブログは、その点で続けやすい入り口になります。

読者と広告主だけでなく、自分がその先も書き続けられるかも見ておく必要があります。興味を持てない内容では、続かないからです。

「読者×広告×自分」の重なりを探す

ここまでをまとめると、サイトづくりで意識しておきたいことは3つです。

誰に読んでほしいか(読者)。その読者に広告を届けたい会社がいるか(広告)。自分が書き続けられるか(自分)。

この3つは、どれかひとつでは足りません。読者と広告がそろっていても、書き続けられなければ更新が止まってしまいます。読者と自分がかみ合っていても、広告主のいない分野では収入になりません。3つの円が重なる場所を意識しながら進めると、収益化の道筋が見えやすくなります。

考えるときは、順番にひとつずつ確定させていく必要はありません。たとえば、料理が好きだから自炊のことを書いてみようと考える(自分)。読者は、自炊を始めたい一人暮らしの人だろうか(読者)。ASPの案件一覧を見ると、食材宅配やミールキットの案件が並んでいる(広告)。それなら読者は、忙しくて自炊をあきらめかけている人のほうが合うかもしれない(もう一度、読者)。こんなふうに、3つの間を行ったり来たりしながら、重なる場所を探していきます。ライフスタイルブログでは、暮らしの記録を書きながら、こうした重なりが見えてくることも多いです。

雑誌の編集長が創刊の企画を練るとき、確認するのは、誰に読んでもらうか、どの広告主が見込めるか、どんな誌面にしたいか、です。サイトづくりでも、同じ視点が役に立ちます。読んでほしい読者のイメージと、ASPの案件一覧と、自分がこれから書き続けたいことのメモ。この3つを見比べながら重なりを探すことが、収益につながるサイトづくりの手がかりになります。